2023年1月8日日曜日

P15手法~⑤もっと簡単な説明

前の記事をもう少し分かりやすく説明したいと思います。
まず、下記の模式図をご覧ください。黄緑のギザギザがプライス、赤い水平線がピボットポイントで、「ショート目線」だと仮定しますね。


相場のパターンとしてレンジがあってブレイク、そして次のレンジに入るものだと理解しておきましょう。
レンジ1からレンジ2への移動ですね。

P15手法ではレンジ内でも、ブレイク後でもエントリーと利確が可能。
すなわち、模式図に示したAからEがエントリーポイントです。
そして、A'からE'がそれぞれのエントリーポイントに対応する利確ポイントとなります。

Cに対応する利確ポイントはブレイク後の急落相場ですので一概に指定できません。
しかし、戻りを叩いた以上、直近安値は見つかりますし、4時間足や日足でチャートポイントを見つけ、直近安値はホールドするという手もあります。
ピボットを重視するなら、S2やS3を利確目標にしてもいいでしょう。

余談かもしれませんが、記号いは一般的なレンジブレイク手法のショートエントリーポイントです。
この相場では利確できそうですね。
ですが、ブレイクがダマシであった場合は記号ろのあたりが損切りポイントとなります。

P15手法では記号Bからエントリーして記号B'で利確してしまいますが、もしダマシだった場合の損切りはやはり記号ろのあたりです。
「い~ろ」と「B~ろ」を比較してみてください。
損切の幅が小さいのもP15手法の優位性の一つです。



2023年1月7日土曜日

P15手法~④この手法の狙い~

P15手法のチャートセッティングは済みましたでしょうか。
PP・10日線・ストキャスの3つが揃っていればよいので難易度は低めだと思います。

この記事では、この手法がなぜ優れていて、これほど勝てるのかということについて考えを述べていきたいと思います。
まず下記の画像をご覧ください。
日経225の15分足ラインチャートです。


値動きとピボットとの関係性について観察すると気付くことがあります。
高値R1~PP~安値S1の想定レンジ内にプライスがあるときは(当たり前ですが)レンジ性の動きになりやすいといえそう。
反対に、想定レンジを飛び出すとトレンド性の動きとなって走っていくのです。

またこれは大きな気付きでしたが、
トレンドに沿ってピボットも移動していくのです。
(この場合は、階段状に下方向に移動しております)

トレンド相場といっても、ところどころに大きな押し戻りや、踊り場(プラットホーム)を形成しながら動いていくものです。
そういった反発のない一方的な相場はクラッシュやパニック相場ですので、まったく別ものと思ってください。

さらに、10日線の方向でトレンド確認を補強。
エントリーはストキャスで(このチャートでは)買われ過ぎを確認してから叩けばよいのです。
明確なルールが構築されています。

画像のような相場では、P15手法では「ショート目線」で「戻りを売ること」を狙っています。
そうすれば、かなり勝ち易いですし、ほとんど負けないといえるのです。
もし損切りにかかるようなら、
負けトレードとはいえ納得がいきます。
突発的な急騰急落やドラスティックなトレンド転換にぶつかっただけですので、負けて悔いなしといえます。





2023年1月1日日曜日

P15手法~③セッティング~

 P15手法に興味を持っていただけたでしょうか。
次にチャートのセットアップについて解説していきます。



まず、もっとも重要なのは日足ピボットポイント(PP)です。
MT4の場合「 Pivot points All-In-One 」というインディケータを利用しています。
MT5では「 PivotPoints-All.in.one_v1.06.mt5 」で表示可能です。


また、独自プラットホームにおいても表示できると思います。
例えば画像のとおり、LionFXではテクニカル指標「ピボット」として表現できます。
(日々のラインをつなげて表示するバンド形状になります)

MT4/MT5の主要インディケータは無料でダウンロード・使用できますが自分で探す必要があります。
インディケータの名前「 Pivot points All-In-One 」で検索してみてください。
すぐに手に入れることができるでしょう。
また、セッティングの具体的な方法も分かると思います。

次に、10日線(日足の単純移動平均線・期間10)
これは表示方法がいくつかあります。
まず、通常のMoving Averageで期間を960にするという方法が考えられます。
(10日間を15分で割ると960になるため)

画像は「 MTFMASmoothed 」というMT5用インディケータで15分足チャートに10日線を描写したところです。
赤がスロープ、白がステップという表示方法です。
これはお好みで構わないと思います。



少し見づらいかもしれませんが、MTFMASmoothedののプロパティから表示方法をスロープまたはステップを選択できます。

3つ目のストキャスティクスは標準搭載のものでかまいません。
パラメータは%K 14・スローイング 3・%D 3 となります。
また、レベルは80と20を追加しておいてください。

おしまいに、MT4・MT5どちらがいいの?という問いかけがあると思いますが、どちらも使ってみた感想を申すとMT5の方が使い勝手が良いです。
MT4に分があるのはインディケータが豊富にあるという点。
でも、インディケータは使えば使うほどどれがいいのか価値がわからなくなるもので、MAなどシンプルなものが長く使えると思います。
個人的には、22年の秋ごろよりMT5をメインとして使っております。

以上で、セッティングについての説明を終わります。



2022年12月23日金曜日

P15手法~②トレード手法~ 

では、さっそく具体的なトレード手法について説明しましょう。

この手法の元ネタについて知りたい人は下記のリンクからご確認ください。


P15手法の概説

Ⅰ 買い目線・売り目線の決定
Ⅱ プライスがR1とS1の間にあることを確認する
Ⅲ ストキャスティクスが20程度(買いの場合)または80程度(売りの場合)にあることを確認する
Ⅳ サインが出現したらエントリー
Ⅴ エントリーしたら利確・損切りを設定し見守る



各項目の説明

Ⅰ 目線の決定方法
当日の目線を固定してしまいます。
余計なことを考えなくていいのでトレードがぶれません。
毎朝ツイートしている目線チェックはこの方法によっています。

条件が2つあり、条件が合ったときに目線が決まります。
条件1はPP(ピボットポイント)の前日と当日の位置関係です。
条件2は10日移動平均線の前日と当日の変化。
表にまとめましたのでご覧ください。


Ⅱ プライスの位置確認 
 R1より上、S1より下の領域にプライスが進んでいる場合、強いトレンドが発生している可能性があります。
目線どおり進んでいるとしても、押し戻りをしないタイプの値動きですので手出ししなくてよいでしょう。

Ⅲ ストキャスティクスが目線の方向に動き出すと強いエントリー根拠となります。
また、コンバージェンス・ダイバージェンスも有力。
ストキャスティクスのパラメータは任意でいいと思います。
こあらは14,3,3を使用しております。

Ⅳ ピンバー・Wボトムなどチャートパターンなど。
通貨ペアによりクセがありますし、非定型の線組みとなることも多いです。
ある程度、慣れが必要でしょう。

Ⅴ 直近高安値が利確・損切りポイント




P15手法~日足pivotを使った15分足デイトレ~ ①元ネタ

みなさまこんにちは!
日足pivotを使った15分足デイトレ手法(P15手法)について説明していきましょう。
これは、22年夏頃から改良を始め、実践してきたものです。
成績がたいへん良いため、最近ではメインで常用する手法となりました。
ではさっそく、セッティングされた画面から見ていきましょう!


ドル円の15分足チャートです。
ローソク足にピボットポイント(日足)、10日線・20日線、サブウィンドウにストキャスティクスを表示しています。
見やすくシンプルで、判断が容易な構成だと思います。

具体的なトレード手法を説明する前に、本手法の元ネタについて明らかにしておきます。

Youtubeチャンネル「FX手法検証ちゃんねる」様の下記動画からご覧ください。
もう、これだけで完結していますので、こちらの手法をそのままお使いになるのも良いと思います。



「FX手法検証ちゃんねる」様!
たいへん有用な手法のご紹介、誠にありがとうございました!

2021年8月23日月曜日

フラッシュクラッシュへの対応

 21年8月のゴールド相場のフラッシュクラッシュ


この記事では、今年発生したフラッシュクラッシュを解説します。
近い将来、どこかの相場で再び起こるかもしれませんので、フラッシュクラッシュの全体像を知っておきましょう
巻き込まれた場合の対処についても解説します。

画像は15分足です。
月曜日の朝方に、米雇用統計明け、東京休場、欧米夏休みなどの条件が重なっていました。
月曜日の朝ですが、窓を空けて注目されないように、慎重にスタートしている点も見どころ。
売り本尊の腕の見せ所です。
黄色の○あたりでショートエントリーできれば最高です。
少なくとも、怪しいなと思えたら素晴らしいです。

この部分だけ見ると、ふつうのレンジブレイクにしか見えないという人もいるでしょう。
ところが、下降した値幅がすごいし、わずか1時間でドカンといくところに注目してください。
損切り注文していないロング玉はロスカットまで飛ばされます(マジで)


画像は1時間足です。
下降する値幅が次第に大きくなっています。
フラクラの前営業日に発表された雇用統計で雇用拡大が示された結果、ドル買いが強まって300pips以上下げました。

値ごろ感からのロングや、リバ取り目的のにわかロングも時として有効ですが、この相場ではあっさり捕まって、損切りとなりました。

フラクラ3日前の急騰急落が伏線となって、買い方のやる気がだいぶ損なわれています。
関連記事もご覧ください。



今度はこのクラッシュに至るまでの状況を俯瞰してみましょう。
画像は4時間足です。
縦線(グリッド)は1週間間隔です。
6週間以上にわたって溜まったロングが、短期間の損切りによって、下げのエネルギーにされたという背景をご理解いただけるでしょうか。

このクラッシュの原因としては、米雇用統計で量的緩和の早期縮小(テーパリング)観測が出て悲観して売られた、と伝えられています。
一応解説しておくと、テーパリング→米ドル金利上昇を連想→米ドルを買い持ちする、ということです。
ゴールドの資産価値は高いものですが、ゴールド自体は金利を産まないため、米ドルに持ち替えるため手放された、ともいえます。


ここで、チャートをズームアップして5分足を見てみましょう。
月曜日の朝方、すぐに仕掛け始めて、レンジ下限を割り込むと損切りやロスカットが大量に発生して一気に下っていきます。

黄色の○あたりで、もしも売り仕掛けができたら、目をつぶってお祈りしましょう。
どこまで下がるかわかりませんので、気合を入れてグリップです。

反対に買い持ちが残っていたらどうでしょうか。
可能な限り損切りです
そしてドテン売り!
余力があるなら2倍、3倍の玉数でショートです。

ロスカットまで余力がないなら、一時両建てにするのもやむをえない選択肢です。
しかし、損切りドテンのほうがはるかに勝ります
余裕のない両建てはおすすめできません。


画像は1時間足です。
お気づきの人も多いと思いますが、クラッシュしながら下がっていく場面より、戻りに乗った方がいいのです。
フラッシュクラッシュの場合は、ファンダメンタルの後ろ盾がありませんので、下げ止まりからの戻りが強烈です。
再び5分足を見てみましょう。


下げに乗るのは難しそうですが、戻りのロングはできそうな気がしませんか。
一方方向に行き過ぎた相場の自然な戻りですので、積極的に乗っていきましょう。
桃色○でマークした部分がやりやすいでしょう。
また、水平線やトレンドラインの活用も有効です。

ですが、この戻りは世界中の投機家が狙ってきますので、極端な波形となることもあります。
損切り設定は徹底しましょう。

コツとしては、いかにも再下降しそうなところからのロングが狙い目です。


おしまいに、フラッシュクラッシュではない場合の大相場と比較しておきましょう。
例として、トランプ前大統領当選日の相場を取り上げます。
この相場は、「(可能性の一つとして)想定されていた大相場」ですので突然発生するフラッシュクラッシュとはだいぶ違います。
しかも、メジャー通貨が激しく上下しますので相場のパワーがけた違いです。
トランプ当選相場の場合は、ドル売りが一転してドル買いになるところに大きなインパクトがありました。
参考記事をご覧ください。


本当の大相場に比べれば、フラッシュクラッシュはワンパターンなため対応可能な気がしてきませんか。
様子見に徹するのもいいですが、もし巻き込まれた場合の対応については、トレーダーなら知っておいて無駄にならないでしょう。

また、極端にボラが大きくなりますので、方向を捉えられれば、大きな収益が期待できます。
トレードマニュアルの一つに加えておくことをおすすめいたします。
もしかしたら、来週の月曜日にフラクラが発生するかもしれませんので・・・

2021年8月18日水曜日

急騰からの急落

 レンジ相場で急騰と急落

急騰直後に急落した場合の動きを見てみましょう。
(画像はゴールド/米ドル 15分足 8月4日20時ごろ)


この記事の目的は2つで、まず強烈なブレイクアウトの形状の理解。
次に急反転して、急落となった場合のチャートの特徴を知りましょう。

レンジブレイクですので、既存のレンジ相場があるわけです。
まず、前提となるレンジの構造を確認しましょう。
レンジの構造とは、振り幅と長さです。


画像は1時間足チャートです。
時間足で全体像を見てみます。
左側にまずレンジがあって、その上にレンジ相場がくっついている形です。

二階建てという表現をしていますが、二つの層といってもいいでしょう。

・1階部分は1755$~1795$の40$幅
・2階部分は1795$~1830$の35$幅

今回の急騰急落は、二階建てレンジの二階部分で発生しました。

余談ですが、二階建てレンジは徐々に階段を上がって(下がって)いってブレイクアウトするパターンがあります。
また、1階~2階~1階という動きをしてから、反対方向にブレイクすることもあります。


上の図は、時間足チャートを拡大しています。
レンジ風の値動きからの急騰は想定していたとしても、二階の天井付近から一気に下降するとはなかなか読めますまい。

往って来い相場のときは、上昇にかけた時間より、下落は加速します。
下落の勢いで、上がり始めの出発点よりも下方に突き抜けることもしばしばです。

そもそも、この急騰の原因はADP雇用統計で米ドルが売られゴールドに割安感が出たこと、といわれております。
さらに急落は、FRB要人のテーパリング発言で米ドルが買い戻されたから、らしいです。

ニュースの真偽はともかく、後付けも可能ですのでニュースを待っていては間に合いません。
相場に参加していると、何の情報もないのに急騰・急落しますので、チャートしか頼るものはないのですね。


この急騰急落を15分足チャートで図解しました。
急騰は狙っていけそうですが、急落は苦手にしている人も多いのではないでしょうか。
具体的には損切りが出そうなラインから売っていくといいのですが、実践経験が必要になります。
知らないとできませんが、慣れれば、できます。

急騰急落相場の形状をご記憶ください。

もし、ご自分が参加していたらという気持ちでご覧いただくといいと思います。


おしまいに、この相場の5分足チャートで、詳しい値動きを確認しておきましょう。
上昇は階段状ですが、下降は一気だったことがよく分かると思います。

そして、この急騰・急落が3日後の相場の伏線であったかも知れません。
詳しくは次の記事で解説します。

P15手法~⑤もっと簡単な説明

前の記事をもう少し分かりやすく説明したいと思います。 まず、下記の模式図をご覧ください。黄緑のギザギザがプライス、赤い水平線がピボットポイントで、「ショート目線」だと仮定しますね。 相場のパターンとしてレンジがあってブレイク、そして次のレンジに入るものだと理解しておきましょう。 ...